P C
ポリカーボネート樹脂 

    成形温度        290℃~340℃               

    金型温度        85℃~120℃                

    成形収縮率       非強化     0.5~0.7%        

            ガラス強化       0.1~0.2%        

長所  耐衝撃性、寸法安定性、電気的特性、耐熱性、耐寒性に優れる                        

    無毒性、無色透明                        

短所  耐疲労性、耐薬品性に弱い                        

POM
ポリオキシメチレン樹脂、又はポリアセタール樹脂

    成形温度        180℃~240℃               

    金型温度        60℃~80℃             

    成形収縮率       非強化     2~2.5%      

            ガラス強化       0.9~1.2%        

長所  疲労しにくい、クリープが低い、寸法安定性、剛性に優れる                     

    耐摩耗性、電気絶縁性良好                        

短所  不透明しかできない、対候性が悪い                        

    POMに対応する適当な接着剤がない                       

PA66
ポリアミド66 「66ナイロン」 

成形温度        280℃~300℃           

金型温度        60℃~120℃            

成形収縮率       非強化     0.8~1.5%    

        ガラス強化       0.5%    

長所 機械的強度、耐摩耗性、耐薬品性、耐熱性良好に優れる

短所 吸湿性が大きく寸法安定性が劣る

PS
ポリスチレン樹脂   

成形温度        180℃~280℃               

金型温度        40℃~70℃             

成形収縮率       非強化     0.4~0.7%        

長所 比重小、安価、無色透明、無臭無味、着色自由、電気絶縁性、

寸法安定性、電気的性質良好、成形し易い                     

短所 耐熱性・耐候性・耐衝撃性悪、失透性に劣る

PSU
ポリスルホン樹脂  

成形温度        330℃~400℃               

金型温度        120℃~160℃               

成形収縮率       0.7%                

長所 耐熱性(連続耐熱温度175℃)、寸法安定性(高温)、耐加水分解性

メッキ製、食品衛生性、透明性に優れる                      

短所 高価、有機溶剤に弱い

PBT
ポリブチレンテレフタレート樹脂  

成形温度        220℃~280℃               

金型温度        50~70℃ 外観重視の場合80~100℃               

成形収縮率       非強化     1.5~2%      

        ガラス強化       0.2~0.8%        

長所 摺動特性(摩擦、磨耗)、耐衝撃性に優れる

電気絶縁性 熱可塑性樹脂の中では最も高い値。絶縁性が高い。                       

短所 高温環境下では加水分解する

強アルカリ、フェノール類、に弱い。                       

Polyepropylene      ポリプロピレン樹脂

成形温度        190~290℃            

金型温度        20~80℃          

成形収縮率       非強化     1.0~2.5%    

長所 軽量、成形性、リサイクル性、ヒンジ特性良好

ストレスクラッキングに強い、光沢性が良い                    

短所 膨張係数大、半透明で耐候性悪、低温で脆い、

適当な接着剤が無い                   

Poly Ethylene Terephthalate     ポリエチレンテレフタレート樹脂 

成形温度        270~320℃            

金型温度        85~120℃ 外観重視(~135℃)         

成形収縮率       非強化     2.0~2.5%    

        ガラス強化       0.2~0.9%    

長所 ガラス繊維強化すると耐熱性、耐寒性に優れ

成形性寸法安定性が良い                 

短所 単体では脆い、高温やアルカリ雰囲気下では加水分解を起こす

m-PPE(米GE社の商品名「ノリル®」とも呼ばれる)
変性ポリフェニレンエーテル

成形温度        220~350℃            

金型温度        40~90℃          

成形収縮率       0.5~0.7%            

長所 力学的、電気的、熱的な性質、難燃性に優れている

特に電気・電子、精密機械製品において良く使用される                   

短所 耐候性は弱い(紫外線によって黄色く変色を起こす)

LCP
液晶ポリマー  

成形温度        290~350℃                

金型温度        50~120℃             

成形収縮率       非強化     0.6~1.7%        

        ガラス強化       0.02~0.8%       

長所 耐熱性、流動性、寸法安定性、減衰特性、耐薬品性に優れる

結晶が緻密でエンプラのフィラー強化レベルを上回る、但し異方性あり                      

短所 高価、耐加水分解性、耐アルカリ性に弱い

衝撃、耐摩耗性が弱い、成形中ガスが発生しやすい                     

ABS
アクリロフタトリル・ブタジエン・スチレン樹脂

成形温度        180~280℃            

金型温度        50~70℃          

成形収縮率       非強化     0.4~0.9%    

        ガラス強化       0.2%    

長所 軽くて強い、メッキができる、耐熱性、耐摩耗性、

寸法安定性、電気的特性良好、溶接・溶着が容易                  

短所 折り曲げて白化する、耐候性劣る

難燃グレードもあるが基本可燃性である                  

PF
フェノール・フォルムアルデヒド樹脂 

成形温度        50℃             

金型温度        150~180℃                

成形収縮率       非強化     0.4~0.9%        

1910年に工業化された人類初めての人口高分子材料                       

長所 機械的強度、電気絶縁性、耐酸性、耐水性、耐熱耐寒性、安価

特に高温時でも強度を確保                        

短所 耐アルカリ性悪い、着色に限界、変色する

硬く脆い、強化材充填材による補強                        

PEEK
ポリエーテルエーテルケトン樹脂 

成形温度        350~400℃                

金型温度        160~220℃                

成形収縮率       非強化     0.01~0.02%      

        ガラス強化       0.003~0.01%     

長所 耐熱性(連続使用温度約240∼250℃)優れる、機械強度が高い

耐薬品性、耐スチーム性に優れ、燃えにくい                        

短所 高価

PPS
ポリフェニレンサルファイド樹脂 

成形温度        310~340℃                

金型温度        130~150℃                

成形収縮率       非強化     0.6~0.8%        

        ガラス強化       0.2~0.8%        

長所 耐熱性、機械的強度、耐薬品性、難燃性、寸法安定性に優れる

短所 高価、耐衝撃性(ノッチ効果)、耐摩耗性に弱い

Thermoplastic Elastomers     エラストマー 

成形温度        150~230℃            

金型温度         40~70℃          

成形収縮率       1~2.5%          

種類が多く、樹脂により上記数値は変動する                    

長所 樹脂ゴムとも呼ばれゴムのように弾性を持つ柔らかい材料

加硫ゴムでは製造不能な複雑な部品が容易に製造できる                   

短所 加硫ゴムと比べ、耐熱性が低い

加硫ゴムと比べ、永久ひずみが大きい、ゴム弾性が不足                   

Poly Methyl Methacrylate(アクリル)        ポリメチルメタクリレート樹脂  

成形温度     170~260℃                           

金型温度          60~90℃               

成形収縮率                       

長所 無色透明、耐候性、透明性、光学特性良好、熱加工・成形容易

一般ガラスよりも透過率が良い。 有機ガラスと呼ばれる。                     

短所 耐衝撃性悪、燃え易い、摩擦に弱い
耐熱性が低い、連続耐熱温度が60℃~95℃

Poly Phenylene Sulfide     ポリフェニレンサルファイド樹脂) 

成形温度        310~340℃                

金型温度        130~150℃                

成形収縮率       非強化     0.6~0.8%        

 ガラス強化       0.2~0.8%        

長所 耐熱性、機械的強度、耐薬品性、難燃性、寸法安定性に優れる
短所 高価、耐衝撃性(ノッチ効果)、耐摩耗性に弱い

お客様の業界例

家電、電話機、IT機器ボタン部品、パネル部品、電源部品
電子部品(樹脂)リレー、コネクター、コイル、コンデンサー等の各種ケース
電子部品(ダイキャスト)光ピックアップ用基台
レンズ携帯電話用、IT機器用
車関係電装部品   AC DC制御部品、駆動用モーター部品、内装部品、ナビパネル、ボタン、ノブ、ドラレコ筐体
外装部品   ドアミラー部品
安全部品   シートベルト、エアーバック部品
燃料関係   ノズル、ポンプ
医療関係ディスポーサー部品、歯科主変機器
住宅設備水回り製品、浄水器、上水、下水用
事務用品、機器コピー機用部品、筆ペン、修正テープ
半導体検査装置用部品
制御機械べアリング、駆動系部品、エアー制御継手
インフラ設備水道メーター、フタ、マンホール
化粧品ケース、フタ、容器
アミューズメントゲーム機用部品、パチンコ、スロット用部品
スポーツ関連ゴルフグリップ(アイアン用、ドライバー用パター用)
ペット関連猫じゃらし(アイデアを形にしました)

成型樹脂・金属

熱可塑性汎用樹脂PP、PS、ABS
エンプラPOM、PA66、PBT、PPS、PEEK、PSU,他
熱硬化性フェノール樹脂、不飽和ポリエステル、BMC、他
ダイキャスト亜鉛